このページにはアフィリエイトリンクが含まれています
この記事では、「後回し」にしない技術 という本について書こうと思います。
この本は私が日々を過ごす上でもかなり影響を与えた本で、この本を読んだ人は間違いなく今すぐ目標を叶えるために行動を変えよう、始めようとなる本だと思います。私にとってもこのブログを書きたいときっかけになった本でもあります。私にとって今年の夏は循環器学会総会に発表する臨床研究の準備で心折れることも多い夏でしたが、正直この本を読んで乗り越えられましたと言っても過言ではないです笑
この本の大まかなメッセージは
・持続モチベーションを保つ。夢を実現するための具体的な道筋(いつ、何を、どのように)を考える
・目標達成のために今日できることをすぐ実行する
・プランB,プランCを先に考えておく。
・目標のさらにその先のなりたい自分を意識する(派生効果 Derivative effect)
です。これ以外にももっともっとインパクトのあるメッセージもありましたが是非実際に読んでいただきたいのでこの4つに絞らせて頂きます。
・持続モチベーションを保つ。夢を実現するための具体的な道筋を考える
スタートモチベーションと持続モチベーション
目標を達成するためには、2つのモチベーションが不可欠です。
目標を達成するためには、目標を強くイメージする・机の上に目標を書いたメモを貼るなどとよく言われることがあると思います。これはスタートモチベーションになります。「○○するぞ!!」と力強く決意し何か始めようとしても、気がついたら飲み会に行って二日酔いの頭で机の上に置いていた目標が書いたメモを見つけてバツの悪い思いをするというオチは皆さん経験があるかと思われます。スタートモチベーションだけに頼ると実際に何を行動して目標実現に繋げていくかということが曖昧になってしまいがちです。となると、どうすればいいのか。そこで大事になってくるのが持続モチベーションです。持続モチベーションとは目標を実現するための道のり・過程を具体的に(いつ、どこで、何を、どのように)をしっかり書き出し、それを一つずつこなしていくことです。
この持続モチベーションを保つためのポイントが次に挙げていく「すぐ実行する」、「プランB、プランCを考える」です。
・目標達成のために今日できることをすぐ実行する
人生でもっとも破壊的な単語は「あとで」
走り出しさえすれば、半分は終わったも同然
Just Do It
「すぐやる」「必ずやる」「できるまでやる」
持続モチベーションとして書き上げた目標を具体的に書き上げた後は、それを1個ずつ実践していくだけです。1個達成したら、すぐ次のステップを実践しまた次のステップに進んでいく。その先に目標があるのです。目標を書き上げただけで満足してはいけません。ただそのステップを踏んでいくだけで目標に辿り着けるのです。
この本のテーマでもある「後回し」にしない技術としてこの稿に一番メッセージがこもっていました。人生でもっとも破壊的な単語は「あとで」という言葉には自分自身、ドキッとさせられました。普段の臨床や研究で、「こんな病状経過見たことないな。こんなことあるかな」「このデータ調べてみたら論文にできるかも」「この症例Case reportに書けるかも」などふと思うことがありますが大抵、後で落ち着いたら調べよう・後で書こうなど後回しにしがちです。 ただ結局、やらずじまいになってしまい最悪Case reportにしようと思ってるうちに他の病院に発表されてしまったりなんてこともあります。この本を読んだ後、怒涛の勢いで1ヶ月でTAVIのCT画像200症例を解析し、1本Case reportを書き上げました。普段は「自分なんて他人の意見なんて影響されない。自分の意見を持って生きていく」なんてしてる時もありますが改めて「自分って影響されやすいな」と思いました笑
・プランB,プランCを先に考えておく。
持続モチベーション構築のために作ったプランの中では上手くいくことも、上手くいかないこともあると思います。その中で上手くいかないことが続いてしますと持続モチベーションが下がってしまい頓挫してしまいます。そのため、あらかじめプランB・プランCを設定していると、プランAが上手くいかなくなった場合にもすぐ次の行動に移せるので持続モチベーションを保つことができます。
これは医療現場でも同じだなとひしひしと感じました。一つの治療方法が上手くいかない場合に同じ治療方法で粘ろうとすると、その間に患者さんの状態は刻一刻と悪化してしまいます。ダメと効果判定し次の治療に移るときにも勇気が入りますがその見極めが大事です。自分は臨床でカテーテル治療をメインに行なっていますが、カテーテル治療の上手い先生と研修医と何が異なるかというと治療の選択肢の多さです。上手い先生は治療の引き出しの多さが凄いです。この方法が上手くいかないと判断した場合に次々と引き出しを開けていき、たちまち治療を完遂されます。研修医の場合だと治療の選択肢が1つ、2つしかなく治療が行き詰まってしまい上級医に手を変わるハメになってしまいます。
・目標のさらにその先のなりたい自分を意識する(派生効果 Derivative effect)
夢のさらに向こう側へ! Beyond the Dream!
ある目標に向かって進むときに失敗、挫折はつきものかと思われます。夢を諦めてしまうのは簡単です。
この本ではエジソンのあるエピソードが紹介されていました。
エジソンが白熱電球を発明する中で何度も何度も失敗を繰り返したというのは有名な話かと思います。その限りなく繰り返される失敗の中でエジソンを支えたのは「派生効果ノート」でした。エジソンは夢を実現したときに起こりうる派生効果を文章に整理したそうです。
「実用的で耐久性のある電球をつくれば、アメリカ中の家庭、工場、事務室、建物、農場の石油ランプやガス灯は、わたしが発明した電球に取って代わられるだろう。そうなれば電気がたくさん必要になるだろう。そうしたら、わたしは発電機をつくって販売する。最初のうち、人々は電球だけを使うだろうが、電気が供給されるようになれば、労働力を減らし、効率性と生産性を高めるために、他のさまざまな電気製品を購入するようになるだろう。わたしはそれらの電気製品を発明し、そのすべての製品をアメリカだけでなく、北米、南米、ヨーロッパ、アジアなど、全世界に販売することができる」
エジソンが白熱電球を発明することが全てと考えていたら、何千回もの失敗を乗り越えることはできなかったかもしれません。もう諦めようという誘惑に引かれるたびに「派生効果ノート」を読み返し夢を達成することができたのです。
他にもエジソンの名言として「私は失敗したことがない。一万通りの上手くいかない方法を見つけただけだ」という有名なものがあります。カッコ良すぎますね笑 自分は研究者としては臨床研究を始めたばかりの新米研究者ですが、この言葉で何度も心を奮い立たせられました。大きな大学病院だと大学院生は臨床は一旦離れて研究に専念できるみたいですが、私みたいな地方の病院で臨床の合間を縫ってデータ収集・解析をしないといけません。今年の夏、来年の循環器学会総会に向けてTAVIに関連する研究をしていたのですがなかなか思うような結果が出ず「こんなデータとって意味あるかなぁ」とか自分に負けそうな時もありました。自分の目標はヨーロッパ、特にドイツの病院に医学留学することです。ただ自分の目標はそこで終わりではなく、ドイツの病院で日本では行なっていないStrcutual Herat Diseaseのカテーテル治療をマスターして持って今の病院に持って帰る、ドイツの病院で利用できる大規模な症例データベースを使って論文を量産する、ドイツ留学中に友人とクリスマスマーケットでワインを飲むなどがあります。この一つの目標を意識するだけでなく、さらにその先を見通して一つの目標が達成した後の世界を想像することによってこんなことでは諦められてはいけないとなりました。この本では他にもエジソンの逸話・名言が紹介されていました。ほんと痺れます。
まとめ
・持続モチベーションを保つ。夢を実現するための具体的な道筋(いつ、何を、どのように)を考える
・目標達成のために今日できることをすぐ実行する
・プランB,プランCを先に考えておく。
・目標のさらにその先のなりたい自分を意識する(派生効果 Derivative effect)
この本では目標に向かって進むために重要な秘訣が記載されていました。私にとって人生のバイブルとなる本に出会えたと思っています。目標や夢はあるけど全然達成できない、3日坊主で終わってしまう、どうせ自分には無理だろう。なんて考えていしまう人は是非一読してみて下さい!